2007年8月11日土曜日

Stop The Time!

絶好調の打者なら投球が停まって見えるとか、
投手は投手で捕手のミットまで糸を引く様に
ボールが行くコースが見えるとか言いますが...。

みなさんは時間が止まる経験をしたことがありますか?

僕もベースギターを演奏しながら、或いは歌いながら
1小節がとても長く感じられ、その間に演奏や歌唱の
アィディアを思いつき、それを実行する時間の余裕を
感じたことが2,3度あります。

そうした嬉しい経験に、先日、とんでもない体験が
追加されました。


ハンドルを握る僕はいつもの様に制限速度を
きっちり守って走行。

それどころかアクセルから足を外して惰性で
走っていました。

なぜかと言えば、その辺りの住民は大人にせよ、
子供にせよ、一帯の道幅が狭いにも関わらず、
道幅一杯に広がって歩く癖があります。

そして、車が来ても避けません。

同じ種の魚でも釣り場によって逃げる知恵が
あるとか無いとかで全く違う種類の釣りになるそうですが。

この辺りでは交通指導や安全教室なんてものは
圧倒的な遺伝や習慣の前に無意味と化すのでしょう。

道幅一杯に道路をふさいで歩く女子中学生や
道路の真ん中を行く下手糞一輪車の母子連れに
軽くクラクションンを鳴らして睨まれたこともあります。


目の前を行くのは真っ黒に日焼けしたメダカみたいな
小学男児2名。
左腕には分不相応に大きな浮き輪を通しているので
プールの帰りでしょう。

そしてその先数十メートル、右の路肩に路上駐車のトラック。

彼らが小魚のようにチョコマカ、フラフラと自転車を
漕ぐ内に男子の本能、闘争心が突然点火。

互いを意識しあっての公道レースが始まったから
いけません。

自転車を左右に振っての立ち乗りが始まりました。

一応、右側通行は守っているので少し無理して
彼らを抜いてしまおうかとした僕の視界に
前方から制限速度を超えて走る軽トラが。


ここから僕の時間が止まりまったのです。

道の右側を走る2台の自転車は路駐のトラックで
完全に死角になっている筈です。

しかもこの軽トラは自分進行方向前方に
トラックが停車しているのに対抗の僕に
道を譲る気配はさらさらありません。

あ・あ・あ・・・と言う間に軽トラは速度を上げ、
僕の斜め前に滑り込むつもりです。

そして、二匹のメダカどもはクルマの存在など
まったく眼中になくデッドヒートを展開中です。

このままではジャストのタイミング。
仮にずれたとしても左腕に通した大きな浮き輪は
トラックとの接触を免れないでしょう。

その後の悲惨な場面がラッシュの様に脳裏をよぎり、
僕がその時、考えたことといえば、

「かめはめ波を出し手ぇーーーーーー!!」

この間、ほんの数秒に死をリアルに予感した僕は
その縛りから解放された次の瞬間、両手で思い切り
クラクションを鳴らしたのでした。

ほんの1秒、対向車に当たり前に道を譲るのが嫌な
精神が貧乏人の親爺の運転する軽トラ。

障害物のトラックを避けて、僕の正面から、
道路を斜めに自分の車線へと滑り込みます。


子供たちは目の前のトラックをかわそうと
トラックの陰から左側にふくらみます。

いや、左側にふくらんでいたら即死でしょう。
現実にはふくらみかけた子供は突然現れた軽トラの
すぐ横で転倒しました。

もう一人の自転車は僕の視界にも入ってきません。

助かった・・・と思った途端に全身から汗が噴出。
と同時に驚愕の光景。

軽の親爺はそのままクルマを降りもせずに発進。
子供もおきあがり無言でそのまま走り出します。


だああああああああああっ!!
声にならない僕の叫びだけが昼下がりの路上に
こだましたのでした。

気をつけよう、無謀運転、無法地帯。
制限速度には意味がある!!




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