2008年8月26日火曜日

SADACDS 1

ロネッツ、PPM、フェアポートコンベンション、ビーチボーイズ、
ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ニール・ヤング、シカゴ、
イーグルス、フォリナー、マイケル・シェンカー。

そして林家三平、春風亭小朝、桂枝雀・・・


さだまさしを語るのに、こうした洋楽アーチストの名前が
出てくることを、さだファンのどれだけが予測可能だろう?


僕の抱くさだまさしのイメージは「純和風」「頑ななフォークの人」
そして勿論、「暗い」というか「印隠滅滅として女々しい」。

後者に関しては後述するとして、前半の印象は見事に裏切られ・・・

というか、こちらの勝手な目測は見当違いも甚だしかったのだ。


この人のシングルコレクションを年代順で聴けば、時代や
プロデューサーの意向に翻弄され、苦労してきた経緯が偲ばれる。


音的のもあっちにフラフラ、こっちにフラフラ。

フォークロックからの影響や、場違いなトレモロ付きのファズ・ギター、
ニューミュージックの洗礼や突然の西海岸サウンド等、

今となっては赤面ものも少なくはなく、
ローマは1日にしてならずを実感させてくれる。


サザンが流行ればレゲエもやるし、ヴァンヘイレンが人気なら
ライトハンド奏法のギターソロだって入るのだし。


時系列に沿って聴けばそれなりに音は固まってくるのだが、
はっきり言って無節操!

破廉恥と言っても差し支えないぐらいに何でもあり!なのだ。


それを散漫なものにさせないのが彼の声(僕は好きではないが)と
独自の感性による詞というより詩の世界なのだろう。


こうした現実を前にして「さだは暗い」というイメージを固守するのは
むしろ立派なことだと思う。


そこに行けば必ずそういう世界が待っているというファンとの
お約束を守り抜く商標登録の内容に偽りはなし。


実は見事なまでにとっ散らかっているのに・・・












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