2008年8月30日土曜日

SADACDS  Extra

線香花火・・・(恐らく)という曲があります。


線香花火がポタッと落ちて、ジュッと消える最後です。


昔の僕は、それを「暗い曲だ」と切って捨てたそうですが、
ここにもさだまさし世界を色濃く見ることが出来ます。


CDに収録された曲間の彼の喋りにもそれぞれ雛形があり、
それは林家、春風亭、そして桂枝雀の緊張と緩和論であったり。


それらを土台に見事にオリジナル化しているのです。


女性っぽく、たおやかであったり、女言葉で歌ったりの外柔と、

芯の通った気骨というか人間性の部分での内剛。



この共通点があるだけで、春風亭小朝に弟子入りでもしたら、
結構な噺家が誕生しそうな予感すらあります。


そして前述の「線香花火」の消えて落ちる様には
古典落語「死神」のサゲの影響が感じられるのです。


消えかかる生命の蝋燭。

命を繋ぐためにその焔を他の蝋燭に移す作業に
「死神」の主人公は挑み、失敗します。


他人の生命を助けるということはそれだけ命懸けなのです。



この夏、恋人の親友が悲しい別れを体験しました。

それを聞いた僕も古傷が疼きだしました。



昨日は朝からボンヤリした一日で、いきなりの電話で
階段を踏み外した僕の古傷は再度、疼きます。


電話の主は相当にパニクっていて、半泣き状態の理由は

お父さんの緊急入院と夏の宿題が終わらないこと。



痛みの中でスクランブルに応じて、慌てて家を出ようとすると
郵便受けの中に小包みが。


送料がかからないように、計算してAちゃんの英単語の本と
料理本を頼んだのに、肝心の英単語が品切れだと!


で、彼の家を目指す途中で、目に入った書店に立ち寄り、
Aちゃんの本を探したりして、M君宅に到着。


英語、数学、社会、理科の研究、作文、家庭科、
リコーダーの練習と次から次へとやっつけるうちに・・・


なんと肝心のAちゃんの授業を飛ばしてしまったのです!


気が付けば6時を回り、今からではとても間に合わず、

しかもそれに気付いたのはAちゃんのお母さんからの

とても配慮に満ちた優しいメールを頂いてからという失態。



すっかり落ち込んで、しかし、英文日記等の提出物を
完成させてから帰宅し、小さくなってお詫びしたのでした。


そして、夜は、これまでの人生で体験したことのない程の雷雨!

都内低地に住む友人たちに電話をかけまくり、安否を確認し、
うちの恋人にも確認の電話を何度も入れたところ・・・

呼び出し音もせずに「おかけ直しください」。


漸く、呼び出し音がしてくれたかと思っても出ません。


何があったかと、不安でいると、メール受信。

「明日は早いから寝るのだ!」とお怒りの様子。



どうにもこうにも仕様が無い夏の終わりの狂騒でした・・・。


ご迷惑をおかけした皆様、

本当にごめんなさい!!







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