昨日、14時ちょっと前に、うちのがやって来ました。
ジーノのトランクに造園業を営むお父さん愛用の
立派なスコップを積んで来ました。
彼女は昼食を済ませてきたので僕はその日、二度目の
食事をパスして、部屋へ行き、
あーちんの毛の色とコーディネートされたタオルを取りました。
何万回と撫でた小さな頭を撫でました。
手触りはそのままなのに温もりだけが違いました。
彼女が静かに泣いてくれたので、
僕は笑っているんだか何だかわからない大声で泣き声を
体中から搾り出しました。
心のどこかでTVドラマなんかの演技って嘘っぽいと思いました。
後で両手がぷっくりするぐらいに穴を掘りました。
今、知ってあまりのおあつらえ向きで驚いたのですが、
僕の大好きな匂いのする「エンゼルトランペット」という名前の
木の手前に掘りました。
彼女が部屋からあーちんを抱いてきてくれました。
僕の服に、体毛と同じ配色のタオルにくるんだまま、
そこに眠ってもらいました。
彼女が儀式のお終いに花を供えてくれてから、
大きな悲しみの波に飲まれそうになったその時、
僕の携帯電話が鳴りました。
悲しみにくれる僕らの前を1台のスポーツカーが走り去り、
数百メートル先で停車しています。
声の主は4年前の卒業生。
空気を読まないとこれまた教え子である彼の一つ違いの姉からは
ボロクソに言われる彼ですが、
ちょっと精悍に、しかし相当にチャラい服装で駆け寄って来て、
挨拶もそこそこに希望に満ちた近況と
将来の展望を笑顔で語り、嵐のように立ち去りました。
彼が去って数分後、僕らふたりは顔を見合わせて
吹き出しました。
これも何かのプレゼントなのでしょう。
「卒業しても教え子が尋ねてくれるなんて幸福だね」と
彼女が言いました。
「君だってしょっちゅう、来てる」とやり返しました。
寂しさを忘れたフリがしばらく出来ました。
夜中と早朝の真ん中辺りに犬の散歩に行きました。
あーちんの眠る玄関脇は、「行って来ます」も「只今」も
いつでも伝えられる場所です。
もしかしたら、「行ってらっしゃい」も「お帰り」も
真っ先に言ってもらえる場所です。
そう考えたら周囲の空気が急に暖かくなった気がしました。
肉体を超えて永遠になった愛猫の眠る我が家が
数段、素敵な場所になったような気がしました。
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