2008年9月7日日曜日

Only The Good Die Young

「眉山」と書いて、一発変換なのに、やや吃驚も、
皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?


合体ブレーンバスターの危険なプロレス技という人もあれば
さだまさしの小説、あるいは映画だという人もいるでしょう。


先日、親友より手渡された一冊の文庫本は勿論、それが
プールの悪ふざけみたいな合体技の誕生秘話のわけもなく、後者。

一読して吃驚するのは登場人物の名前が揃って教え子達。

母親を中心に物語は進行するのだが、娘である主人公の
誕生日は僕の母と同じであり、同名の登場人物もある。


そして、主人公の母親が患う病気と同じものを母方の親戚、
叔母が抱えて逝ったこの夏。


ここまで読んで何だか判らなくなったでしょうが、

3分の1を未読のままにして
ともかく、あちこちが身につまされる小説であって、

しかし、作中の洒脱にして毅然とした母親は親友の
「かあちゃん」としてしか読めないのだ。


思えばこの夏は酷暑による睡眠不足やら何やらで
ひたすらフワフワしていたように思う。

各コンビニのそうめん食べ較べが密かな楽しみだったりして、
後はひたすら水で生きてきた。

新居予定地に伸びる雑草達の生命力の逞しさに驚嘆しつつ、
漫然と僕が夏バテを味わっている間に

叔父がまたひとり逝った。


「単車にぶつかった」が
「タンスの角にぶつかった」と伝わったため、

一瞬、親類を騒然とさせて逝った。


人の死にあって笑ったのは初めての経験だった。



そして、何やら胸騒ぎで眠れぬ果ての今朝、

小さな生命が、今度も単車だろうか、に奪われてしまった。



小説「眉山」にはこの先、別れが待っていることだろう。

生の終焉、毅然とした全うの仕方、美学を見守る愛も
描かれていることだろう。


宗教心の欠片も持たない僕は、来年、人前式を選ぶつもりだ。

ただ、そんな僕だけど、逝ってしまったものたちが、

様々に肉体の最終回を迎えた生命が、


集い、微笑み、安らかである、

そんな空間にあって欲しいと願う身勝手。



その許しを請うために今日は泣くのだ。




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↑晩夏に挽歌は聴きたくないぞ、受験生!!

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