2008年10月7日火曜日

Always

短い間だったけど、兄のように思った人がいます。


マンガは一切、読まないのだといいながら、

僕が手塚治虫の「火の鳥」を探し歩くのにつきあってくれました。


そして、ある時、少し照れくさそうに


「実は西岸良平だけは読むんだ」と言ったのです。


当時の僕は、あの昔風の変わった絵の人・・・

大人のペーソスを描いているのかな・・・?


こんな認識しかありませんでした。




月日は過ぎ、やがてALWAYSなんて冠を被せられ、

大仰な映画にされて、



僕は「3丁目の夕日」をコンビニなんかでパラパラ、と

することはあってもじっくり読もうとはしなかったのです。


Iさんはどうしているのかな?


故郷の長崎へ帰ったのだろうか?

健康は回復しているといいな・・・



そんなことを思い出してしまうのは判りきっていて、

しかし、連絡のつけようもないもどかしさも確かなことで。




でも、先日、ついに一冊を手にしてしまったのです。


鎌倉、療養所、復員兵、昭和情緒、失恋・・・


そんなテーマがページからこぼれてきます。



昨日、借りてしまったさだまさしの作品集は、

そして、おそらくそうした情緒のサウンドトラックに

相応しいのでしょう。


どうやら秋があの手この手を尽くして

Iさんに思いを馳せよと僕に命じているようです・・・♪








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