2007年3月31日土曜日

Play Catch!

プロ野球セ・リーグも開幕を迎えました。
いつか、僕がこの世を去っても、プロ野球は
続き、その年の優勝チームが誕生します。

それを僕は見届けられないのがとても残念で。
しかし、誰がどうあろうと続いていくからこそ
素晴しく、安心していられるのかもしれません。

磐石であることの安らぎと淋しさ。
それは散ってゆく桜花への思いと幹への信頼に
似たものなのかもしれません。

そんな球春、21世紀、ジュブナイルの名作、
あさのあつこさんの「バッテリー」が映画化されました。

主人公は投手として類まれな才能から、
やや自信過剰も、心に孤独を抱える中学生。
女房役の同級生捕手やチームメート、家族に
支えられながら、少年が精神的な成長を遂げる姿を、
岡山の豊かな自然の景観を舞台に描いています。

映画には、バッテリーを組んだ二人の少年が、
キャッチボールをするシーンが何度も登場します。
「自分のボールをしっかり受けとめてくれる」
相手への信頼がなければキャッチボールは
成り立ちません。

だから、映画の中の少年たちは、キャッチボールを
繰り返すうちに信頼関係を深め、厚い友情を
育くめもしたのでしょう。

麗かな春の日差しの下でするキャッチボールは
楽しいものでしょうし、
友達同士、父子で言外の遣り取りを
ボールに託すのも一興だと思います。

しかし、最近の公園事情ではキャッチボールは
危険であると迫害され、徐々にその場を
なくしつつあります。

また、「キャッチボールをする」を英語では
Play Catch.(キャッチを楽しむ)と言います。

不運な怪我にもめげず、虎視眈々とメジャーの
マウンドを目指すパイレーツの桑田投手。
彼の言に、相手の胸元目がけて投げるキャッチ
ボールに意味は無いといものがありました。

プロなのだから、それが出来るのは当たり前。
故意に外れた球を投げ、それを受けてこそ
練習になる、というのが彼の持論でした。

練習の密度を高め、意味の濃いものにする。
練習のための練習はしないという厳しい姿勢
のみならず、Play Catch.(キャッチを楽しむ)の
精神がそこにあるのだと思います。

やっぱ、人生も楽しんじゃった者勝ちだな!
と、寂寥感に包まれつ、思う春の僕でした。


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新章突入に向けて準備万端、整えよう!!

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