2008年5月24日土曜日

Boys Are Back In Town

廃車止む無しの愛車のフロントグラスに置かれた
真新しい黄色い手紙。

そこには「貴方の車、買い取ります」の文字が!

手数料無料で代行処理だけでも
保険屋さんは特典の様に語っていたし、

それも納得の展開だったのに...、


ここへ来て、これを買い取ると!?

これがお金になるのですか、と!?


半信半疑ながら、滅多に無い機会です。



裏面に黒々と印刷された名前はカタカナで、
ひと目で中東のそれとわかるものでした。


そして固定電話と携帯電話に付け加えられた、
フリーダイアルを選んで僕は受話器を取りました。


やや離れたE市から、「彼ら」が我が家にやってくるまで
1時間とはかかりませんでした。

彼は日本語を巧みに操り、文字通り助手席のアシスタントには
母語であれこれと指示を出します。


しかし、最初、彼は無料で廃車手続きを代行してあげると
恩着せがまして来ました。

ならば、保険屋さんでも、どこでも同じこと。

「じゃあ、この話はなかったことに!」と僕。


このフレーズは彼には難しかったようで、
繰り返し発声してみてから、意味を訊ねてきました。

こちらが意味を話すと彼は携帯電話を取り出して、
この相手と話しをしろといいます。

電話に出たのは日本人女性で経理担当らしく、

そして、彼女はこう言いました。

「私だって分かりませんし、その権限はありません。
社長のいつもの手ですから、強気で言ってみたら
出してくれるんじゃないですか?」

彼の小細工に気分を害した僕は、
事故った廃車の代金として、

印紙、証書代に代行の手数料を含んだ金額を
思い切って要求してみました。


思いの他、あっさりと頷く彼に、

印鑑証明等を取りに行く足代わりの要求という
二の矢を僕は放ちました。

するとこれもまたOK。


静かな住宅街に、突如として現れた
二人の浅黒い肌の異邦人。

大きな声で、明らかに日本人のそれでないとわかる
日本語が、近所のおばちゃんたちの耳目を惹きます。

そうした心配、好奇の視線を脳内インバーターで
「ニッポン、チャチャチャ!」に変換しつつ、

僕は一旦、握った交渉のペースを離さないように
気を引き締めました。

いざ、彼らの車に乗り込もうとすると、再度、携帯が鳴り、
またまた彼は僕に出ろと言います。

しかし、今度は少し哀願するような口調で。

果たして僕が電話に出てみると...。




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