ドクターという単語から何を連想しますか?
doc・tor{名詞}医者,医師;博士,博士号;
俗 船のコック; 口 修理屋.
{動詞}(他動詞)治療[修理]する;(飲食物などに)混ぜ物をする
,麻酔剤を加える;改ざんする,不法に手を加える.
北の方では田舎大名のようなドクター気取りの
ブッチャーが薄ら笑いで銭勘定。
こうした動詞の意味合いに馴染みのある方は
そう多くないことだろうと思います。
接尾語のorは犬の唸り音が入っていることもあって
そこそこ発音の難しい単語だと僕は思います。
そしてUFOの名曲、“Doctor,Doctor”のシャッフルの
リズムとリフを忘れることは出来ません!
今日はそうした俗な話ではなく、我が家にとって
ホームドクターといえばこの方!
という中村進先生について書きたく思います。
親父なんかも何かあればいつも先生の所へ直行。
風邪を引くのが趣味のようだった僕なんかは
先生の顔を見ると治るような気がしていました。
風邪を引いて、学校を休んで、先生の所で薬を貰って、
バスを待つ間に本を買ってもらって、
午後からは布団の中で読書三昧って、
幼少期の僕にとってある意味、天国でした。
小児科ということもあって、僕はつい通うのが
気恥ずかしくなってしまったのですが、
高校生のころ、1年以上続いたお袋の僕への
食事療法に対し、
「本当にひどい目に遭ったねぇ。
入院すればそこまで酷い目には遭わなくて
済んだのに、まぁ、治って良かった。」と
心から労って下さったのが思い出深いです。
最後に先生のお世話になったのは二十歳過ぎの頃。
父の過失による怪我が元で、仕事に大きな穴を
あけてしまった僕は大きなフラストレーションを
抱えてしまいました。
そんな時、無神経な言動がきっかけで口論に発展し、
やがて僕は過呼吸、全身硬直してしまったのでした。
往診して下さった久しぶりの先生は相変わらずの
やさしい眼差しで、横たわる僕を問診してくれました。
先生は「巨人の星」の川上監督に似た面差しで
知将のイメージそのままなのです。
そうした信頼感から僕は話さなくて良い様な
ことまで洗いざらい先生の前に吐露したのでした。
「ヒステリーだね。」
先生の一言に僕は恥ずかしくなりました。
その時までヒステリーといえばエキセントリックな
女性の蔑視的な形容だと思っていたのですから。
僕の体は動かないのではなく動きたくなかったのです。
置かれた苦境を家族に理解して同情して欲しかったのです。
そうした気付きを一瞬にして先生は僕に
与えてくださったのでした。
言葉を発するタイミング、抑揚など、優しさと厳しさを
一緒に僕は感じました。
その時、認識した言葉の重み、大切さは今も
僕の心中、深くに鎮座しています。
病院からすっかり足が遠のいた僕の後悔は、
引退なさる前に、もう一度、白衣姿の先生に
診察して頂かなかったこと。
実情をよく知る地元の住民は近場の病院を
あまりよく言わないものですが、
近所に住む口やかましい友人も
「あそこは名医です」とただ一言。
幾多の教えと癒しを与えて下さった先生が
今日、天寿を全うされました。
感謝の言葉しか僕にはありません。
本当に本当にありがとうございました。
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