2007年6月2日土曜日

Odds And Sods

「漢」と書いて「男」と読む。
なんて無理はしなくても、巨漢、悪漢、好漢と
並べてみれば、そこにあるのは「偉丈夫」。

「漢」には「大きな男」「大物」の意味が
備わっているのが見えてくる。

京都で「旦はん」「若旦はん」と読んで貰えるのは
大家のご出身や富裕層に限るのが本来。
我が親友がそう呼ばれたとしたら、残念ながら
それは「シャチョーさん」と同じだ。

これが大陸に還ればチンギスやフビライの「ハーン」。
格闘技、関節技で一世風靡した、中央アジア出身で
「狼」の名を持つヴォルグ・ハンという選手がいたが、
後に政界へ転身した彼の人生も「ハーン」に相応しい。

ここで考えて欲しいのが「痴漢」。
これは「いたずら」や「いじめ」の様な
プチ犯罪行為の名称ではない。

「大の男」に貼られた「痴れ者」のレッテルだ。
痴漢行為を働く人間そのもの、その存在自体を
指して「痴漢」と呼ぶのだ。

天地神明、天地無用、驚天動地だろうが
どうでもいい、誓われた神様の方もさぞ
迷惑だろうと思う「痴漢」がいる。

どれだけ酔っ払おうが、電車の上り下りを間違おうが、
ターゲットは常に制服姿の女子高生。
メディアにも顔を出し、経済学者の肩書きも大層な
彼などは正に「痴漢」の名に相応しい存在か。

それに較べたら集団で一人を襲う輩など
「痴漢」にも足りない矮小なチン○コ共だ。

農水相の自殺がデカデカと報道される新聞の
片隅に、痴漢を働いた農水省の役人の記事が。

緑資源機構の首魁逮捕や元フィクサーの自殺が
報じられる新聞にも管轄省庁職員の横領記事。

目も鼻もなく、自分の10数倍のサイズの
メスの体に生殖のため、ひたすらしがみ付く
ちょうちんアンコウのオスの如きサイズで載った。

選りによって「その日」に起こした破廉恥な
不祥事に、当事者はどれ程恥じ入るのだろう?

「騒がれないで済んで喜んでるんじゃない?」
生徒の目は僕よりも数段冷めていた。



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