面白き、やがて悲しきものはといえば、
今年で第61回を数える読書世論調査の回答。
読書離れ、活字離れはおろか、雑誌すら凋落傾向に
歯止めがかからない。
雑誌購入減少の理由の1つに「インターネットの方が
情報が早くて豊富」というのがある。
でも一体、どれだけの人がネット画面を前にして
沈思黙考するだろうか?
多くは氾濫する情報の「次」や「先」を求めて
「ふ~ん」を連発しているのではないか?
同じ質問で最も笑ったのは「読むと目が疲れる」。
漢字の読み書きや言葉の使いまわしなど、若者の
日本語の力が低下しているといわれています。
どう思いますか?
これに対する賛意は以下のよう。
「上の世代と意思疎通が円滑に進まない」
「若者の感情・思考が単純化する」
「日本人の知的水準が下がる」
「上の世代」「若者の」というけれど、破壊された
言語感覚の持ち主は年齢を選ばないぞ!
「感情・思考の単純化」といえば、最近の邦画はどうだい?
やたら愛情を安売りして、「死別」はお約束だ。
ケータイ小説?
離乳食みたいなものばかり食べてる自覚がなければ
歯ごたえある「普通」の文章が咀嚼できないし、
ちょっと無理すりゃ顎関節症だ。
最後の「知的水準の低下」は遅きに失した。
日本語力の低下を別に構わないとした回答には
「そもそも日本語は複雑すぎる」と己の無能を
文化に責任転嫁しちゃったのもいるのだから。
先に述べた邦画の話だけど、「感動」「純愛」を
のべつまくなしに謳い「泣ける」かどうかが指標。
感動だの純愛だの、虚構に探す暇があれば
現実にひとつでも探すことから始めればよいのに。
それにはまず、自分から「与える」ことだと気付いた方が
映画館で涙や涎を垂れ流すより、よほど先がある。
核家族化で現実味を喪失した「死別」は
スクリーンの上で劇的に拡大再生される。
観客が流す同情の涙は自己浄化。
上映終了後、笑顔で感動を連呼する脳ミソ達。
そのうちのどれだけが娯楽に利用され、
玩ばれた「死」を自覚するのだろうか?
若者の○○が好ましくないと言いつつも
彼らを食い物にするのはいつも大人世代。
辞書の重み、それをキャンバスへ持ち運ぶ気概や誇り。
それらと較べ、電子辞書や携帯画面のスクロールする
簡便さの裏側にはどうしょうもない軽さと安易さが。
「時は金なり」は拙速主義麗賛の言葉ではない・・・。
英語学習も「翻訳トラの穴っ!」
http://tora-noana.main.jp
柔軟に対応するレベル別教材も
お待ちしています☆☆☆
「翻訳トラの穴っ!携帯版サイト」
http://k1.fc2.com/cgi-bin/hp.cgi/tora-noana/
See Me, Feel Me♪
0 件のコメント:
コメントを投稿