2007年7月25日水曜日

Monstar Parent

ゆとり教育の旗振りとして、ここ10年来の
公立教育機関に(彼らの未熟もあるのだけど)、

未曾有の混乱をもたらし、
加熱する私学志向に拍車をかけた某氏。

朝の情報番組での一言に大きな違和感。

系列複数校で大学進学実績の大幅な水増しが
発覚した大阪の私立高校を取り上げて一言。

「消費者」も見る目を持たないといけない。
・・・だったかな?

「消費者」の一言が余りに印象深くて、
後半が記憶にない。

しかし、発言の主旨はそうしたところ。

医者に「患者さま」という概念を持たせるべく
国が指導したのは、「心」を知らない言動の
ハラスメントへの戒めとしてだろうが、
きっと現場は違和感を抱くことだろう。


ドクハラを特集する番組を以前みたのだが、
多忙を極める医者でなくても、そりゃ怒るよ、

と言いたくなる勘違いや無知の羅列もあった。
巨大な無知や非常識を前に善意で浪費する時間の
しわよせは他の患者に及ぶ。

権利病にかかった消費者が身勝手に醜いのは
モンスターペアレントなる新語を生んだ
教育の現場も同じ。

生徒を預ける親の側にこちらはお客様なのだとの
思い上がりが生まれれば、過剰な権利主張を
振りかざして平気にもなる。

しかもこの無恥は無知の上に立つ無智なので、
救いようがない。

教師が第三者や保険に救済を求めるのもむべなるかなだ。

見る目、嗅ぐ鼻、思う脳を持たない親の過ちは
わが子の前での教師への批判。

子供なんて所詮、子供だもの。
自分の親がどれだけか何て見抜く目は持たない。

親の一言が子の常識となって積み重なる。

何もない親が教師をくさせば、その子も同じ思いを抱く。
翌朝、すぐ学校で芽を吹くのは教師への軽蔑と反抗。

しかし、それはその子自身の「学ぶという行為への驕り」
となり、結局、大きなツケを自分で背負うのだ。

学問への軽蔑、学習への阻害の種を蒔いたのは
自分だと知らずに勉強せよとがなり立て、
あたら神経をすり減らすことになるのだから

ここまで即効性のある因果応報も珍しい。

生徒側が消費者としてお客さん扱いを望むのなら、
やがてそれは学校側からの「お客さん扱い」となる。

この「お客さん扱い」は勿論、消費者が望む厚遇ではない。
ただ、そこに座らせているだけで学費を
運んでくれる美味しいお客さんなのだ。

そうして増えすぎた「お客さん」の無力を
埋めようとして実績の大幅水増し、大増水どころか
学校そのものを水没させようとする詐欺、詐称が
生まれたのだとしたら、どこにも救いはない。

「知れば知るほど知らないことが見える。」

知に対する謙虚さを持たない、持てないのは
本当に「学ぶ行為」を知らないからでは?






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