「それより鍵屋はどうなったんだよ!?」
背後からの僕の声に一瞬、固まった二人。
自殺点連発のお袋と、見当違いな反撃に熱くなる親父。
その遣り取りに耐えかねた僕が
ここで見せたのは肉体派イリュージョン。
折りしも、我が家はリフォームの真っ最中。
瓦職人やらペンキ屋さんやらが周囲に足場を
組んでいたのでした。
しかし、折悪しく僕は右膝を打撲中。
階段の上り下りにも思わず声が出てしまいます。
それを忘れて部屋の窓から足場を伝う僕。
目の前の通りには深夜の帰宅を急ぐ人が。
悲惨なことにその人と二階から外へ伝い歩く
僕との目がバッチリ合ってしまいました。
更に最悪なのは20代、綺麗系の女性なのです。
一瞬にして凝固した彼女に、せめて、
「何でもないんだょ~」ぐらいのメッセージは
送っておこうと笑顔で手を振ってみました。
この辺りで膝痛を思い出した僕は泣き笑い。
小走りに立ち去る彼女の背中に悲しみもひとしおです。
そんな思いをして辿り着いた階下です。
とにもかくにも二人の喧嘩を抑えて、
顔を洗ってほっと一息。
その間に、今度こそ親父は工務店を営む親戚に
電話をかけてくれたのでした。
それを確認してから足場を伝い、再度部屋へ戻る僕。
なんだか脱獄しておいて自分から牢屋へ戻る囚人みたいです。
さて、それから3、40分。
「彼」が到着しました。
流石に餅は餅屋です。
彼は内側からノブのツメをあっさりと外し、
部屋を開放。
翌日のノブ取り付けを約束して颯爽と
去っていく筈だったのです。
「彼」の帰り際、お袋が言ってはいけないその一言を
無造作に玄関先で投げかけるまでは...。
まさか、そう来るとは?!
(to be continued…)
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