2007年9月3日月曜日

Radio GaGa!!

タリバン勢力から保釈された韓国人グループ。
韓国内で一旦は沈静化した自己責任論も再燃。

渡航自制を求める政府の警告を無視。
安全対策を講じず、イスラム圏への理解も欠如と
非難を集めているという。

中でも韓国政府にとって痛かったのはテログループと
交渉しないという国際社会の原則を破ってしまったこと。

ようやく彼の地の新聞でも宣教にあたって他教の信者の
心を傷つけない配慮を求めるとの論調も出た。


今回の話題の最たるポイントは実はここではない。

例えば、彼らが出国時に笑顔で納まる集合写真。
ピースサインを作る者もいる、この写真中央には
韓国政府からの渡航自制の警告看板がある。

彼らの所属する集団は危険地帯へ強引に踏み込む
宣教の過激さを以って売りとしていた。

韓国軍さえ配備されていない危険地域のど真ん中へ
最新型の華美な観光バスでの突入。

地元民と同様のいでたち等、ともかく目立たない事を
旨にすべき所へ観光並みの軽装。

女性の頭髪、肌の露出。

そして何よりキリスト教布教がイスラムの彼らにとって
宣戦布告、欧米的価値観の侵略と同義であることの無理解。

こうした情報はどれもラジオから得たものだということ。

テレビのニュースではそうした点に踏み込むことなく、
解放を求める、犠牲者が出た、交渉難航と
型どおりに情報の上澄みだけを垂れ流す。

以前、とある局の取材ディレクターから聞いた話。
現場の取材の5パーセントも使って貰えない。

本当に見せたい真実は全てオミットされる。

スポンサーの配慮の元に過激映像は全て自粛され、
隠蔽される真実が残りの95パーセントにあるというのだ。

しかし夕刻のニュースショーでは、こうした報道に間髪入れず
回転寿司やら大盛りやらと過食情報に切り替える。

その無神経さにも暴力を感じるのだけれど。

韓国政府は帰国費用実費等を被害者に求める姿勢だという。
TVというメディアを鵜呑みにするのも
自己責任が問われるかも知れない。


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